2018年 02月 10日
経過観察 |
「今は問題が起きてないのでしばらく様子をみましょう」や「なにか症状がでてきてから治療していきましょう」と歯科医師から言われたり、
「痛くないからまだ歯医者に行かなくていいだろう」や「歯茎から出血するけど大丈夫だろう」と自分で判断する。
このようにして治療せずに経過観察している方も多いのではないかと思います。
歯というには体の他の臓器と比較して特殊な環境にあります。それは免疫力がほとんど働かないということです。風邪をひいたときに内科などで薬をもらいますが、それは自分の体の自然治癒力を助けるための物です。薬を飲む事でつらい症状を和らげ早く直す事が出来ますが、薬を飲まなくても時間の経過とともに自身の免疫力で元の状態に戻る事が出来ます。
歯には免疫力がないために、基本的には虫歯は削って正確につめる、歯周病は歯石を丁寧に除去する、歯の根は適切に掃除するしかないのです。
意味もなく経過観察する事は症状を悪くするだけです。症状が出てしまっているということは以前よりもさらに状態が悪くなり治療難易度があがり、歯を救う可能性を下げている事になります。大切な財産を自ら捨てているようなものです。
症状がないうちがチャンスです!
by uka-micro
| 2018-02-10 00:03
| 院長コラム